「キッズ邦楽塾」で、地元の小中学生がお箏(こと)と尺八に挑戦しました!

いわみ芸術劇場では、子どもたちに気軽に日本の楽器に触れてもらう機会として「キッズ邦楽塾」を毎年開催しています。

今年は、地元から応募により尺八コース3名、箏コース16名、合計19名の小中学生が参加。
箏は熊谷 雅楽映(くまがい うたひろ)先生、島根邦楽集団のみなさん
尺八は川村 葵山(かわむら きざん)先生を講師にお招きして、8日間、約16時間の練習に励みました。

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初めて邦楽器に触れるという子が大半を占めるなか、「さくら さくら」を演奏できるようになった子どもたち。

子どもたちに、箏や尺八を演奏した感想を聞いてみました。

「箏は、いろんな手の形があるのとリズムが難しいけど楽しいです。」
「初めて箏を弾いて難しかったけど、ちゃんと練習して一生けんめい弾きたい。」
「尺八を吹くのと、指の動きが難しかった。楽譜の読み方も最初はわからなかったけど先生に教えてもらって少しずつ読めるようになった。」

難しいことに挑戦し、一曲演奏ができるようになった子どもたちに大きな拍手を送りたいですね!

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今回の「キッズ邦楽塾」での練習の成果は、3月5日(日)にグラントワ大ホールで開催する「島根邦楽集団 第11回定期演奏会」にて発表します。

島根邦楽集団は、流派・年齢・性別を超えて邦楽を愛するみなさんでグラントワを拠点に活動しています。

11回目となる定期演奏会では、島根邦楽集団結成のきっかけとなった旧石西県民会館での邦楽ワークショップで演奏した変奏曲「越天楽今様」を再演する予定です。
またゲストには、尺八四重奏団「破竹」を招くなど、邦楽の魅力溢れる公演となります。

大舞台で一生懸命に演奏する子どもたちの姿にも、ぜひご注目くださいね。

邦楽チラシ


▼公演情報の詳細は、グラントワHPをご覧ください。
http://www.grandtoit.jp/theater/event/2017/03/post-300.html#003831

「グラントワ・カンタート2017」1/7交流会、1/8のようすを報告します!

2017年の幕開けに、日本全国の合唱団と中国の合唱団が島根県に集い「観るも良し、歌うも良し」の新しい『環日本海芸術交流プロジェクト「グラントワ・カンタート2017」』が開催されました。

1月7日(土)の夜おこなわれた“つなぐ”交流会のようすをいくつかの写真で紹介していきます。
今回は島根県外からの出演団体も多く、石見地方・益田を堪能していただこうとグラントワボランティア会、益田商工会、益田市教育委員会の皆さんが交流会を企画、運営してくださいました。

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地元の食材を使った料理やお酒などでおもてなし。

またステージでは、各出演団体による団体紹介がおこなわれました。

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各団体の芸達者なステージで、大余興大会という盛り上がり。

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出演者や地元から参加された皆さんは大いに食べ、飲み、交流を深めているようすの一夜でした。
参加者の皆さん、企画運営に関わっていただいた皆さん、ありがとうございました!


続いて、1月8日(日)のようすをいくつかの写真で報告していきます。

「"つなぐ"フレンドシップ コーラスコンサート 日本、中国の合唱団が歌い合い、聞き合う交流コンサート」
[講評]寺嶋陸也、信長貴富、藤井宏樹、青山恵子、勝部俊行

1
浜田少年少女合唱団 S&S(島根県)

2
三善晃を唄う会 in淡路島(兵庫県)

3
女声コーラスポコアポコ(広島県)

4
合唱団ななお(島根県)

5
早稲田実業学校音楽部合唱班(東京都)

6
女声合唱団 彩・松本女声アンサンブルAZ(東京都・長野県)

7
ヴォーカルアンサンブル レザミデュソン(島根県)

8
グラントワ合唱団(島根県)

9
宇都宮合唱倶楽部(栃木県)

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いわみ合唱塾ティーンズ・プロジェクトNEXT CHOIR
島根県西部在住の歌が好きな中高校生たちが参加し、10月に結成。
年末に合宿での特訓をへて、この日のステージに立ちました。

11
ゲスト/寧波大学芸術学院合唱団(中国・寧波市)
日本語の童謡と中国語の合唱曲を披露してくれました。

12
Youth Choir Aldebaran(東京都)

13
ゾリステンアンサンブル(島根県)

14
廿日市室内合唱団(広島県)

15
女声合唱団 青い鳥(東京都)

16
島根県立大社高等学校合唱部(島根県)

17
すいぎょうざ・くうかい?(東京都・栃木県)

18
みすゞ少年少女合唱団(山口県)

19
出雲北陵中学・高校合唱部(島根県)

20
合唱団るふらん(東京都)

21
ゆ・た・か~しまねミュージカルハーモニー~(島根県)

22
合唱団そうなそ(山口県)

23
合唱団ぽっきり(広島県)

24
石央文化ホール合唱団"響"(島根県)

25
マンマ・ヴォーチェ益田(島根県)

26
栗友会合唱団(東京都)

全26団体の合唱団が趣向を凝らした個性ある演奏を披露し、それぞれの歌声で会場を魅了しました。
講評者の先生方による講評もあり、各出演団体の皆さんは熱心に耳を傾けているようすでした。

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この日のプログラムの最後は、詩:三好清子 曲:信長貴富による合同演奏曲(委嘱曲)「ことばは魔法」を出演者約500人で合唱。

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圧巻といえる迫力でありながら、ことばと歌が優しく響き渡るステージとなりました。

“美しい日本語の歌”をテーマに、レクチャー、コンクール、フレンドシップコーラスコンサートを開催した『環日本海芸術交流プロジェクト「グラントワ・カンタート2017」』。
3日間を通じて歌いあい聞きあい、日本語の歌について深める合唱の祭典となりました。
出演者の皆さん、お疲れさまでした!
そして、ありがとうございました。

「グラントワ・カンタート」は2017年度にも開催の予定です。
今回の舞台がどんな響きにつながっていくのか、楽しみですね。
またグラントワで、お会いしましょう!

カンタート

「グラントワ・カンタート2017」1/6、1/7のようすを報告します!

1月6日(金)から8日(日)までの3日間でおこなわれた「『環日本海芸術交流プロジェクト「グラントワ・カンタート2017」』が大盛況のうちに幕を閉じました。
出演は延べ46団体、およそ1,200人が益田市グラントワに集まり美しい歌声を披露し、また合唱を通じて県境国境を超え友好を深める3日間となりました。
6日(金)、7日(土)のようすをいくつかの写真で報告していきます。


6日(金)「“まなぶ”レクチャー」
基調講演 栗山文昭

レクチャー1

レクチャー2


“まなぶ”レクチャー ~日本語と合唱~その魅力をさぐるー作曲家、指揮者、声楽家からの発言をもとにー
[パネリスト] 寺嶋陸也、信長貴富、藤井宏樹、青山恵子

レクチャー3

レクチャー4

日本語と合唱について、様々な立場のパネリストからお話を聞くことができました。
会場に集まった約300人の来場者からは、日々の活動の中で感じている課題などの質問があり、非常に盛り上がったレクチャーとなりました。

レクチャー6

レクチャー7

レクチャー8


7日(土)「“あゆむ”コンクール」美しき日本語のための 日本語歌唱による 合唱コンクール

1レザミ
ヴォーカルアンサンブル レザミデュソン(島根県)

2FandA
F and A(山口県)

3浜田高校
島根県立浜田高等学校合唱部(島根県)


G合唱団2
グラントワ合唱団(島根県)

5早稲田
早稲田実業学校音楽部合唱班(東京都)

6松本
松本女声アンサンブルAZ(長野県)

7ゆう
ヴォーカルアンサンブルゆう(広島県)

8松江北
島根県立松江北高等学校合唱部(島根県)

9彩
女声合唱団 彩(東京都)

10浜田少年少女
浜田少年少女合唱団 S&S(島根県)

11マンマ
マンマ・ヴォーチェ益田(島根県)

12出雲北陵
出雲北陵中学・高校合唱部(島根県)

13そうなそ
合唱団そうなそ(山口県)

ポコアポコ
女声コーラスポコアポコ(広島県)

15青い鳥
女声合唱団 青い鳥(東京都)

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Tokyo male choir KuuKai(東京都)

17ぽっきり
合唱団ぽっきり(広島県)

18ななお
合唱団ななお(島根県)

19すいぎょうざ
宇都宮おとこコーラス粋狂座(栃木県)

20アルデバラン
Youth Choir Aldebaran(東京都)

21寧波
特別演奏 寧波大学芸術学院合唱団(中国・寧波市)

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舞台上で演奏に関する講評会が行われ、具体的に団体名を挙げて演奏に関するコメントをいただきました。

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表彰式のようす

延べ700名の来場となり、全国から集まった出演団体による質の高い日本語の合唱曲が披露されました。
コンクールの上位入賞団体は、以下のとおりです。

1位 女声合唱団 青い鳥
2位 Youth Choir Aldebaran
3位 女声合唱団 彩

課題曲賞
女声合唱団 彩
ヴォーカルアンサンブルゆう

入賞団体のみなさん、おめでとうございます!4位以下の団体も、それぞれの魅力で合唱を披露してくれました。
出演者のみなさん、お疲れさまでした!


参加者の声(アンケートより)
*全国各地からの参加があり、普段聴くことのできない団体の合唱を聴くことができて刺激になりました。
*日本語の発音を改めて確認でき、より深く知ることができたと思います。
*普段、同い年くらいの人の合唱ばかり聴くので、幅広い年代の方の合唱がゆっくり聴け、よかったです。
*水準の高いコーラスが多く聴けて、大満足でした。

7日交流会、8日フレンドシップコーラスコンサートのようすは後日報告します。お楽しみに!

カンタート

「グラントワ・カンタート2017」に向けて②記者発表より

 『環日本海芸術交流プロジェクト「グラントワ・カンタート2017」』、いよいよ今週末となりました。
公募による参加団体は延べ46団体、出演者はおよそ1,000人超となり、多彩なイベントを繰り広げる大規模な「合唱の祭典」となりそうです。

総合プロデューサーでいわみ芸術劇場芸術監督の栗山文昭先生が、8月の記者発表で語った内容をご紹介する続編です。

前半はこちら→「グラントワ・カンタート2017」に向けて①記者発表より


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●1月7日(土)におこなわれる「“あゆむ”コンクール」について教えてください。

男声も女声も子供も混声も同じ部門でやってもらおうと思います。
そのために短い課題曲(注:1)を寺嶋陸也さんにお願いしていて、自由曲とあわせて各団体10分程度の発表時間となります。
今回は公募による参加団体が日本各地から20団体になりました。
第一線の作曲家や音楽家の審査員からの講評を会場で聞くことができるコンクールです。


●7日は夕方から、参加団体の交流の場として交流会も予定されているんですね。

益田は海、山、川が近く、全てに恵まれていて、食べ物も酒もおいしい。
せっかく遠方から益田に来てもらうんだから、石見のいいものを堪能してもらう場にもしたいと思っています。(注:2)


●1月8日(日)におこなわれる「“つなぐ”フレンドシップコーラスコンサート」について、教えてください。

8日は海外からもお招きして、中国の学生合唱団と日本各地から集まった合唱団が歌い合い、聴き合うコンサートです。
日本語に限らず、自由な言語で歌ってほしいです。また、外国の学生合唱団には日本語の曲を一曲歌ってほしいと依頼しています。日本の合唱団も中国語で歌おうと計画しています。

最後は「美しい日本語」による合同演奏曲(注:3)を信長貴富さんに書いてもらって、中国の学生も一緒に出演者全員で歌います。(注:4)


●今回の「グラントワ・カンタート2017」のサブタイトルである「環日本海芸術交流プロジェクト」の趣旨につながるんですね。

益田は日本海に面しています。
日本という長い歴史のなかで、日本海を挟んだ文化交流は密に行われてきましたが、それらの交流をもう一度考える必要があるのではないかと。
中国から若い学生合唱団、未来のある人間が集まれば、これから先の交流も期待できる。

言葉は影響し合うものです。日本語の問題を自分の問題として考えるときは、日本語。
しかし、日本人は日本人だけでは生きていけないので、海の向こうの一番近い国と親密になるのは理想です。
そうすると相手の国の言葉も理解したくなるよね。
中国の学生も、今回、自分たちの国の美しい言葉を誇って歌ってくれると思う。それが文化であり、一番大切なこと。
言葉をつぶすのではなく生かす。
交流を含め、言葉を大切にすることがこのイベントの目的でもあります。


●課題曲や合同演奏曲はどのような歌詞で、どのように作られているのですか?

課題曲のほうは、日本語を美しく育てるコンクールなので、音がむつかしいものではなく、言葉を美しく聞かせる曲を考えてくださると思います。
合同演奏曲では、みんなが集まったときに歌いたい曲が生まれてくると思う。
そうした2つの目標を持っています。
楽しみにしていてください。

 *コンクール課題曲(委嘱曲) 「貝殻」 詩:新美南吉 曲:寺嶋陸也
 *コンサート合同演奏曲(委嘱曲) 「ことばは魔法」 詩:三好清子 曲:信長貴富


●3日間で、どのような「美しい日本語の歌」が聴けるか、楽しみです。その他に、栗山先生から何か伝えたいことはありますか?

「グラントワ・カンタート」は、できるだけ持続していきたいと思います。
一度きりではなく、長く時間をかけてやっていきたい。
皆さん応援してください!

あと付け足しですが、9日(月)は祝日なので、遠方から参加する人にはぜひ観光してほしいです。
益田の周辺は石見銀山や萩市など、世界遺産が2つもあるし、山口市や津和野町など、観光地も近くにあるので。


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注:1 課題曲(委嘱曲)「貝殻」 詩:新美南吉 曲:寺嶋陸也
注:2 コンクール及びコンサートの出演者のみ出席できます。
注:3 合同演奏曲(委嘱曲)「ことばは魔法」 詩:三好清子 曲:信長貴富
注:4 ロシア国立極東連邦大学合唱団(ウラジオストク)は、昨今の経済状況により残念ながら参加見送りとなりました。


▼「グラントワ・カンタート2017」についてはこちらをご覧ください 
http://www.grandtoit.jp/theater/event/2017/01/post-285.html#003592

カンタート

「グラントワ・カンタート2017」に向けて①記者発表より

年明けの1月6日、7日、8日の3日間で開催する『環日本海芸術交流プロジェクト「グラントワ・カンタート2017」』
公募による参加団体は延べ46団体、出演者はおよそ1,000人超となり、多彩なイベントを繰り広げる大規模な「合唱の祭典」となりそうです。

本番に向けて、総合プロデューサーでいわみ芸術劇場芸術監督の栗山文昭先生が、8月の記者発表で語った内容をご紹介していきます。

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●「カンタート」という名前について、教えてください。

カンタートという名前は、世界合唱連合が合唱イベントを行うにあたっての名前として作った造語です。合唱に関する、発声や指揮、ハーモニーの作り方や作品を学ぶ、シンポジウムなども含めた総合イベントをカンタートと名づけています。世界各地で使われており、日本でも全国各地でカンタートという名前のイベントが行われています。


●「カンタート」を島根で開催する意義について

グラントワは島根県の西にある小さな都市にある劇場ですが、そこでこうしたものを開くということはある意味で冒険だと思っています。
現在日本は東京一極集中の時代になってしまって、合唱や吹奏楽なども大都市中心にイベントが行われていますが、ヨーロッパを見てみると、トロサ国際合唱コンクールという有名な合唱コンクールが開催されるスペインのトロサは人口2万人の小さなまち。そこで国際的なイベントを行う。ヨーロッパでは当たり前のことですが、日本では東京一極集中。それでは行き詰ってしまうし、地方活性にもならない。

そんなグラントワで、人口5万人以下のまちで開催することは、地元の活性化にもつながるし意義あることだと思います。


●「グラントワ・カンタート2017」は3日間おこなわれますが、まず1月6日(金)におこなわれる「“まなぶ”レクチャー」は、どんな内容なのでしょうか?

日本語と合唱をどう結びつけるか、という問題は長く言われ続けています。
歴史的に見ると、明治から日本語の作品として「唱歌」が始まりました。たとえば、唱歌の中でも1900年に作曲された滝廉太郎による「花」が日本人の手による、ある程度芸術的な合唱作品の始まりであるといえます。それから昭和20年くらいまで、いくつかの作品が生まれているけれど、現代まで歌い続けられているものは少ない。
そして戦後になって、たくさんの合唱作品が生まれました。でもそれらの作品はプロの合唱団が歌うための、非常に難しいものだったんですね。

そういった日本語と合唱の歴史を辿っていくなかで、日本語が言葉として、歌を歌うに適しているかという大きな問題がいまだにあるわけです。日本語による発声は確立されていない。合唱コンクールを見ていると分かりますが、言葉が何を言っているかわからない。そういう問題視の声は多方面から出ていますが、これまでそういうことを考える場というのはあまりなかったので、レクチャーとコンクールのテーマを「美しい日本語の歌」にしました。
6日のレクチャーでは専門家にもパネリストとして参加していただき、日本語と歌をつなげるための知恵を出す研究、発表の場にしたいです。おもしろい話が聞けると思います。

開演時刻は、東京から飛行機で来ても間に合う時間に設定しました。

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・・・「グラントワ・カンタート2017」に向けて②に続きます!


▼「グラントワ・カンタート2017」についてはこちらをご覧ください
http://www.grandtoit.jp/theater/event/2017/01/post-285.html#003592

カンタート