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4/26 いつどこ 異界への誘い~笛と謡~

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 この日(4/26)、美術館のロビーに能舞台が出現しました。謡いを下掛宝生流(しもがかりほうしょうりゅう)ワキ方安田登さん、笛を森田流笛方槻宅聡さんにお願いし、「高砂」と夏目漱石の『夢十夜』から「第三夜」が行われました。

「高砂」は能の名曲で、身近なところでは結婚式などでよく謡われたお祝いの謡いです「高砂や、この浦舟に帆をあげて」と高らかに謡われているのを聞いたことがある人もいたのではないでしょうか? おなかにずしりと響く謡いの声、神様を呼ぶ笛の高い音色、幽玄の世界に酔いしれてしまいました。

「第三夜」は、伝統的な能からちょっと離れて、安田さん、槻宅さんのオリジナルで、能の様式をつかった笛と謡いによる語りです。こちらは漱石の原文ほぼそのままで、背負った我が子が、前世に自分が殺した人間だったという夢を、鬼気迫る語り(といってもかなり激しい動きがともなっていましたが)と笛でご披露いただきました。昔の人が能を楽しんだのは、こういう感じだったのかもしれないなと、能がなぜ楽しいのか、その秘密がわかったような気がしました。

この日はわざと「高砂」謡いの詩をお配りしませんでした。謡いの詩よりも、能の雰囲気を楽しんでいただきたかったのです。それでも、何を謡っていたのか気になるものですので、知りたい方のために、この日のいつどこで披露された部分を最後におしらせしますね。(M.T)


「高砂」
(次第)
今を始めの旅衣、今を始めの旅衣、日も行く末ぞ久しき。
(着キゼリフ)
そもそもこれは九州肥後の国、阿蘇の宮の神主友成とは
わが事なり。 われいまだ都を見ず候ふほどに、このたび
思い立ち都に上り候。 またよきついでなれば、播州高砂
の浦をも一見せばやと存じ候。
(待謡)
「高砂や、この浦舟に帆をあげて、この浦舟に帆をあげて、
月もろともに出で潮の、波の淡路の島影や、遠く鳴尾の沖
過ぎて、はや住の江に着きにけり、はや住の江に着きにけ
り。
【神舞】
(キリ)
千秋楽は民を撫で、万歳楽には命を延ぶ、相生の松風
颯々の声ぞ楽しむ、颯々の声ぞ楽しむ。

コメント

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No title

当日のワークショップ楽しく拝見いたしました!
この前段の催しには間に合わなくて残念です。

【神舞】とありますが、もしかして安田先生が舞われたのでしょうか?!

後期展示も楽しみにしております。

No title

はい。安田登さんが舞われました。
すごかったですよ(^^)v 
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