スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

講演会「なぜみんな、キャラクターが好きなの? キャラクター文化と現代美術」

 1970年代生まれの筆者の世代は、子どもの頃からキャラクターグッズに親しんできました。なかでも、今回の展覧会の主役であるハローキティは、私たち世代にはたいへん親しみ深いキャラクターです。キティちゃんは実に30年以上に渡って愛されており、かつて女の子であった人たちは、何かしらキティグッズを持っていたはずでは?

 
ハローキティに代表される日本製のキャラクターは、今やアジアや欧米の国でも人気です。国内外でみられるこのキャラクター人気とは、どのように考えることができるのでしょう。コンテンポラリーアートの状況に目を向けても、近年キャラクターの魅力をアートに取り入れようとする傾向はますます強まってきています。

 今回の講演会は、こうしたキャラクターとアートをとりまく現状について、事例をあげつつ丁寧に分析していく内容となりました。講師の静岡文化芸術大学准教授の谷川眞美さんは、まずは自分が教える大学の学生に、身の回りにあるキャラクターグッズの写真を撮ってくるように依頼、レクチャーでは学生たちが撮ってきた写真が紹介されました。それらの写真からは、若い世代の人たちがキャラクターグッズに深い愛情をもって接しているということがうかがえます。もうそれほど若くはない?筆者の世代にとっても、キャラクター的なものに対する愛情は、十分共感できるものです。

机のまわり
筆者の机の周り・・・


ペットワークス1ペットワークス2
八谷和彦+ペットワークス
©76,04 SANRIO 
©1996-2007 So-net Entertainment Corporation

 キャラクターの視覚的特徴として「平面的」であること、「わかりやすさ」そして「かわいさ」が指摘できます。ここでは、ハローキティというキャラクターの「かわいさ」の分析と、そうした「かわいい」要素を利用して多くの人々を惹きつけているコンテンポラリーアートの作例として、奈良美智や村上隆、加藤美佳らの作品があわせて紹介されました。

 そしてまた、「キャラクター」と「キャラ」の違い、「キャラクター」が私たちにうったえる「キャラ」として立ち上がってくる(いわゆる「キャラ」がたっているということ)要件などについてもお話がありました。ハローキティは、存在感と生命感にあふれた「キャラ」がたったキャラクターであり、その「キャラ」としての完成度の高さゆえに、長い間愛され続けているのでしょうし、そうした状況は今や国境を超えてみることができます。

 今回のレクチャーは、キャラクター文化という身近であり、また込み入ったお題を、さまざまな事例をもとに講師と参加者とが一緒に考えていくという貴重な機会となりました。
(N・M)

コメント

管理者にだけメッセージを送る

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。