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「モダンガールズあらわる。」展の舞台裏その2

前回に引き続き、「モダンガールズあらわる。」展の準備についてお話ししましょう。この展覧会は、当館のコレクションのうち、モダ ンガールを描いたものを核にしながら、モダンガールや昭和初期の女性 像を語る際に足りない部分を、全国の美術館や資料館、個人コレクターのご所蔵品をお借りして構成しました。
展覧会をつくるときはいつもそうですが、いろいろな美術館をお訪ねして、お借りしたい作品を見せていただいたり、貸出についてご相談をします。興味を持っていた作品を実際に見られるのが、一番楽しいときです。相手先の方とお話をする中で、すでにほかの展覧会への貸し出しが決まっているなど様々な事情で、最初に希望していた作品がお借りできない場合などもあります。しかし今回ありがたかったのは、訪問先の学芸員の方が展覧会に興味を持ってくださり、私が知らなかった作品についてもご紹介してくださるケースが多かったことです。こういうときに、美術や展覧会というものを通して色々な人とつながっているのだなと、改めて実感します。
この展覧会で作品を選ぶ際に意識したことのひとつは、作家が有名かどうかにはこだわらず、絵として面白いかどうかということ、特にファッションや風俗、そして当時の女性に対するイメージが表れているものを選ぶということでした。もうひとつ、近年研究が進んだ女性画家の作品や、関西(特に大阪・神戸)で活動した画家の作品を入れるということも意識しました。これまでの美人画の展覧会は、著名な男性画家の作品や、東京か京都の画家によって構成されることが多かったからです。結果として、ちょっとマニアックなラインナップになってしまった感はありますが、面白い作品、時として「美人画」らしからぬ作品を展示することができたと思います。みなさんの感想は、いかがでしょうか?
また今回は、展示室Cに「おまけコーナー」という感じでモダンガールの時代のグラフィックデザインを紹介しました。…というと小難しく感じるかもしれませんが、要は昭和初期あるいは欧米の1920年代の、「かわいい!」「おしゃれ!」と思えるデザインを集めてみた、というところです。デザインについては当館の所蔵品をできるだけ紹介し、石見美術館ならではの個性を出そうと試みました。
こうした試行錯誤を経て、出品する作品を決めたところで、各ご所蔵者に正式にお願いをし、図録をつくったり、作品を輸送したりする準備に入るのでした。

と、いうようなことを考えながら開催した展覧会も、いよいよあと一日で終了です。
ぜひ一人でも多くの方にご覧いただきたいと願っております。
あなたの周りでまだ見ていない方がいらしたら、ぜひお誘いの上、会場に足を運んでください。
よろしくお願いします!
(川西由里)

コメント

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No title

先月29日に訪問させて頂いた「地元ではない人」感のただよう人々の一人ですが、確かにマニアックなラインナップという印象を受けました。企画した人達の感性が煌いていたのではないでしょうか?それから、遊佐未森さんのホームページ(From Mimori)に石見美術館の事が書かれていましたよ。あの遊佐さんのピンクのドレス、美術館の方達の手に依る物だったのですね。
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