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したまち演劇祭(鷗外の怪談レポート)

この秋、いわみ芸術劇場では、3年ぶりとなる演劇公演を実施します。
二兎社公演「鷗外の怪談」です。
このたび、作品の一部を紹介していただけると聞き、これは行かなければ!と勇んで出かけていきました。

というわけで、去る8月28日、東京都台東区内で開催された「したまち演劇祭」の公演のひとつ、「森鷗外の暮らした家で明治の文豪の素顔に出会うはなし」に行ってきました。

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(画像は水月ホテル鷗外荘ホームページより)

かつて森鷗外の暮らした場所にある「水月ホテル鷗外荘 舞姫の間」での開催です。
まずは女将の中村みさ子さんによる、森鷗外と鷗外荘についてのお話がありました。
そして作品の一部の朗読に続きます。

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(写真左から)森家で働くお手伝いさん・スエを演じる髙柳絢子さん、鷗外の親友・賀古鶴所を演じる若松武史さん、鷗外の母・峰を演じる大方斐紗子さん、森鷗外を演じる金田明夫さん、鷗外の妻・しげを演じる水崎綾女さん、鷗外と交流のあった作家であり弁護士・平出修を演じる内田朝陽さん、そして二場から登場する永井荷風を演じる佐藤祐基さん(この日はト書きを読まれていました)。

それぞれに役が作り込まれており、目が離せませんでした。
客席からは何度も笑いがこぼれ、会場いっぱいに集まった約50名のお客様も堪能された様子。陸軍軍医と文学者、息子と夫というさまざまな顔を持つ鷗外が、危ういバランスの中を切り抜けていく様子がちらっと見えてきたところで、朗読は終了。あっという間の40分間でした。

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最後に本公演に向けてのPRが行われ、イベントは終了。

終了後、島根公演の取材クルーだけ特別に金田さん、水崎さん、脚本・演出の永井愛さんにそれぞれインタビューすることができました。

金田さんは、「永井さんの描く鷗外像に僕のキャラクターが合わさり、どんな鷗外が生まれるか?楽しみにしていただきたい。地元津和野藩の皆さんの前で演じることができて光栄です。少し緊張するけど期待してほしい。」と語ってくださいました。

水崎さんは島根県は初めてだそうで、おいしいものが食べられるかな!?と初めての島根をとても楽しみにしていらっしゃる様子でした。作品に対しても、「実在の人物を演じるとなると、その人物に対して既にあるイメージと自分の作り上げたいキャラクターとの間でいかにバランスをとるか、というところが難しくもあり、やりがいを感じる」と深く作り込んでいるからこその言葉。
鷗外のお膝元、石見地方での公演に気合十分、といった表情でした。

脚本・演出の永井さんは、今まで言われてこなかった鷗外の、体制の中にいながら体制への批判を試みたというところがどういう風に鷗外の苦悩として描けるか、挑戦しているのだそう。

――「怪談」とはどういう意味ですか?
鷗外の妻・しげは、鷗外のことをとても愛していたけれど彼が何を考えているか分からなかったそうです。一緒に暮らしながらも、打ち解けられていないと感じていたんでしょうね。周りからみても鷗外は謎の人だし、いろいろな立場を生きる中で恐ろしいものを抱えていた時期なのではないかという「怖さ」、「怪談」。鷗外の「ミステリー」です。

――ご当地公演への意気込みは?
鷗外を知れば知るほど魅力を感じます。だからと言ってすべて良い人のようには描かず、矛盾や弱さを描くことで、彼が何をやりたくて何を果たせなかったか、芝居で表現できればなと思っています。島根の方に私の尊敬をこめた「鷗外」のありのままの姿をどう見ていただけるか、楽しみでもあり怖くもありますね。
これまであまりクローズアップされてこなかった、鷗外と妻、鷗外と母にも迫ります。忠実な再現にはなりえないが、ありえたのでは?と思える部分を書いているので、新鮮に感じてほしいです。津和野町の乙女峠の話も出てくるので、楽しみにしてください。
鷗外といえば、文学者、医者として成功者として描かれていますが、さまざまな顔を演じ続ける中でどう綱渡りをしているか、一番きわまった4ヶ月を切り抜ける部分を見て、私たちと同じ人間なんだなっていうふうに思ってもらえたらいいなと思っています。


公演当日、石見美術館ではコレクション展「鷗外博士の美術の箱」も開催していますとお伝えすると、緊張してきた…とのこと。地元石見の鷗外への愛を感じてくれたのかな?

二兎社公演「鷗外の怪談」島根公演はチケット好評発売中です。
中国四国地方での上演はグラントワのみです。
良い席はお早めにどうぞ。

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