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モダンガール展終了

ご好評いただいた「モダンガールズあらわる。」展も、ついに終了しました。展覧会というのは終わってしまうと跡形も残らないもので、今、展示室ではすでに次の「国立能楽堂コレクション展」の会場設営が始まっています。
さて、もう少しモダンガールズ展のお話をしましょう。この展覧会では、作品展示以外にも様々な角度から、昭和モダン文化が楽しめるようにイベントを企画しました。特にグラントワという、劇場と美術館との複合施設の性格が活かせるように、音楽やファッションショーなどのパフォーマンスを意識的に取りあげました。
最初は、ピアニスト、折重由美子さんによる、美術館ロビーでのオープニングコンサート。クラッシック、ジャズ、そして日本の叙情歌・流行歌など幅広いジャンルの演奏をされる方なので、今回の企画にピッタリの方ではないかと思い、お願いをしました。開会式では早春らしく「雪」「春が来た」「花」のメドレー、そして昭和初期にジャズが流行したことにちなんで「A列車で行こう」を演奏いただきました。午後のコンサートでは、楽しいトークもまじえ、折重さんの素敵な人柄がでた、お客さんと一体となったほのぼのとした雰囲気のコンサートとなりました。年配のご婦人が「やっぱり昭和の歌はいいわねえ」と言って帰られたのが印象的でした。
そして元気いっぱいの子どもたちと挑戦したワークショップ「モダンガール、モダンボーイになっちゃおう」。造形作家のカナイヒロミさんの提案で、こどもたちにオリジナルのキモノを作って、ファッションショーをしてもらおう!ということに。どうなることか、ハラハラドキドキでしたが、28名の小学生たちがこちらの想像以上にエキサイト、本当に面白い作品がたくさんできました。その成果は3月20日のファッションショーと、22日からの展示で、皆様にもご覧いただきました。ファッションショーは、見に来られた家族の方々もビックリの、かなり本格的なものとなりました。リハーサルではグズグズいってた子も本番ではビシッとポーズを決め、益田の子どもたちが本番に強いことを思い知らされました。そしてこのワークショップが成功したのは、準備段階から親身になってくださった作家のカナイヒロミさんのパワー、そしてカナイさんから「ここのボランティアさんは本当に素晴らしい」というお墨付きをいただいた、当館美術館ボランティアの皆様のご助力のおかげでした。最強の「ミシン部隊」がいなければ、子どもたちの衣装は完成しませんでした。
それから講演会。美術館の講演会では美術史の専門家をお招きすることが多いのですが、今回はモダンガールを多角的にとらえるため、文学の研究者、北九州市立文学館の今川英子さんにお願いしました。今川さんとは一昨年に開催した「森鷗外と美術」がきかっけでお話をさせていただくようになりました。展覧会をすることで人脈が広がっていくのも、学芸員という仕事の面白いところです。今川さんには、谷崎潤一郎や宇野千代、林芙美子などの作品や作家の生活についてお話いただきました。
そして全国からたくさんのお客様にお越しいただいた、遊佐未森さんのコンサート、「スヰート檸檬~ミモリ館・昭和歌謡の夕べ~」。遊佐さんによる昭和歌謡のカバーアルバム「スヰート檸檬」のリリースともタイミングが合い、準備段階から楽しくお仕事をさせていただきました。以前にも大正・昭和歌謡のカバーアルバム「檸檬」を発表され、コンサートでも昭和の歌をたびたび歌われていた遊佐さんに、「もしかして来ていただけるかしら」という思いでアタックしてみたところ、快諾いただいたという次第です。私自身、昔から遊佐さんの歌が大好きでしたので、まさに学芸員冥利につきるという企画でした。コンサートの模様は、遊佐未森さんの「スヰート檸檬」特設サイトでご報告していますので、そちらもご覧ください。http://sweetyusa.exblog.jp/
これら一連の企画は、劇場との複合施設であり、ファッションをテーマとしている当館でなければできなかったと思います。全国でもこういった性格の館はめずらしいものですので、これからも「石見美術館ならでは」なことにチャレンジしますので、ご期待ください。
(川西由里)

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